「これを作ってください。」=「これが欲しい」ではない。お客様の依頼には、その先がある。
「これ、毎回手で作ってるんです」
工程表の自動化について、
そんなご相談をいただきました。
変更するたびに作り直す。
実績の管理にも時間がかかる。
話を聞いているうちに、
「これなら、すぐ作れるやん」
と思いました。
……ところがです。
要望が、
箇条書きで並んでいました。
図で見えるようにしたい。
変更や実績を切り替えられるようにしたい。
このあたりは、
機能の話。
「いけるな」
作り方も、
だいたい浮かびます。
でも。
一行だけ、
気になる要望がありました。
「提出しても見劣りしない品質にしてほしい」
……はいはい。
「まあ、きれいに作ればいいか」
正直、
ちょっと軽く見てました。(汗)
でも。
あとから分かりました。
これ、
めちゃくちゃ大事な話でした。
この資料には、
提出先がありました。
社内で回覧して終わりではなく、
外の人が見る資料だったんです。
そりゃ、
話が変わります。
聞いといてよかった……。
社内だけで使う資料なら、
多少不格好でも、動けばいい。
使う人が分かっていれば、
それで済みます。
でも、
外の人が見る資料なら、
そうはいきません。
見た目まで、
仕事のうちです。
これ、
考えてみたら当たり前なんですよね。
受け取った人は、
中身を全部チェックできません。
だから、
まず見た目を見る。
線がずれている。
文字がはみ出している。
体裁がバラバラ。
それだけで、
「大丈夫かな、この資料?」
って思ってしまう。
数字がすべて合っていても、
です。
逆に言うと。
体裁が整っているだけでも、
中身を信じてもらいやすくなる。
まあ、そういうもんです。(笑)
この一件から、
最初に聞くことを変えました。
「何を作りますか。」
その前に、
「これ、誰が見ますか?」
「どこに出しますか?」
「その人は、何を気にしますか?」
同じ、
「工程表を作ってほしい」
という依頼でも、
ここを聞かないと、
作るものを間違えることがあります。
社内だけなら、
速く作ればいい。
でも。
外に出すなら、
一つひとつの体裁にも、
気を使う。
同じものを作るのに、
求められるものが変わる。
機能の話は、
聞けばだいたい出てきます。
でも。
本当に大事な条件ほど、
依頼の中に書かれていないことがある。
それは。
お客様にとっては、
当たり前すぎることだから。
だから最近は、
作る前に聞きます。
「これ、誰が見ますか?」
その少しの気遣いで、
お客様も、自分自身もハッピーになる、
そんな仕事をしていきたいです。
この記事は note でも公開しています。
会社の「めんどう」な作業を、自動にしませんか。
「月末の集計がしんどい」くらいの書き方で大丈夫です。

