パソコン操作を自動化したら、ずっと動く。そう思っていました。
業務を自動化する方法には、
大きく分けて2種類あります。
「目に見える方法」と、
「目に見えない方法」。
そして、
分かりやすいほうが、壊れやすい。
今日は、そんな話です。
自動化の入口として、
よく使われる仕組みがあります。
それは、
人がやっている画面操作を、
そのままロボットにやってもらう、
そんな方法です。
ここをクリックして。
ここに数字を入れて。
保存を押して。
そんな手順を覚えさせると、
ロボットがそのとおりに動いてくれます。
これ、
最初に見ると結構すごいです。
マウスが勝手に動く。
文字が勝手に入る。
最後には勝手に保存までしてくれる。
初めて見た人は、
だいたい感動します。
私も、
最初はそうでした。(笑)
社内で説明するときも簡単です。
「こんな感じで動きます」
実際に動かして見せれば、
話が早い。
でも。
このロボット、
何を見て動いていると思います?
画面です。
ボタンの位置。
入力欄の場所。
画面に表示されているもの。
そこを目印にして、
一生懸命動いています。
だから。
画面が変わると、
止まります。
ボタンがちょっと移動した。
入力欄の場所が変わった。
それだけで、
「……あれ?
どこ押せばいいんでしたっけ?」
となる。
ロボットなので、
融通は利きません。(笑)
しかも。
その変更は、
こちらの都合を待ってくれません。
サービス側が更新する。
画面が変わる。
そして、
昨日まで動いていたものが、
今朝から動かない。
こういう相談、
実際に少なくないです。
もうひとつの自動化の方法。
それは、
画面を通さずに、
システム同士で直接やり取りする方法です。
画面を開かない。
ログインもしない。
クリックもしない。
「この商品の数を、
この値に更新してください」
という指示を、
システムに直接送ります。
こっちは地味。
めちゃくちゃ地味です。(笑)
動いているところを見せようとしても、
「はい。
裏で動いてます」
くらいしか言えない。
派手さ、ゼロ。
でも。
画面が変わっても、
ほぼ問題なし。
ボタンが移動しようが、
見た目が変わろうが、
そもそも画面を見ていないので。
整理すると、
こうです。
見えるものは、分かりやすい。
でも、壊れやすい。
見えないものは、分かりにくい。
でも、壊れにくい。
じゃあ、
どっちを選べばいいの?
これは、
どちらが正解という話ではありません。
たまにしか使わない。
止まっても自分で直せる。
そんな作業なら、
分かりやすいほうで十分です。
でも。
毎日動いてほしい。
止まったら仕事が止まる。
そんな作業なら、
私は、壊れにくいほうを選びます。
自動化の話をすると、
「どれくらい楽になりますか?」
と、よく聞かれます。
もちろん、
大事です。
でも。
私は、
これも聞いた方がいいと思う。
「これ、いつ止まりますか?」
自動化したら、
ずっと動く。
そんな仕組みはありません。
でも。
大事なのは、
「自動化できるか」だけじゃない。
「どうすれば、止まりにくくできるか」。
そこまで考えて、
初めて「自動化」なんだと思います。
この記事は note でも公開しています。
会社の「めんどう」な作業を、自動にしませんか。
「月末の集計がしんどい」くらいの書き方で大丈夫です。

